名古屋市中区/染木満則<税理士>
家族と考える終活
終活は、自分の人生の最後をどう迎えるかを具体的に考える機会でもあります。
葬儀やお墓といったことや、残される家族の方々への想いをどのように具体化するのかといったことなどさまざまなことを考え、計画していくことになります。
私は税理士として相続や遺言といったことについて相談されることがあります。
ご本人からの相談ならそれほど問題はありません。
しかし、ご家族がご本人の亡くなった時のことやそのあとのことについて、ご本人を目の前にして話したり、相談したりするというのは難しい面があります。
終活を考えることは、こうした難しい機微を持った問題に向き合うためのスタートです。
ぜひ、ご家族と一緒に話しあってみてほしいと思います。
ご家族の不安に思っていることは何か。
ご自分の想いをきちんと理解してもらえているか。
これらのことを伝える機会があるだけでも「争続」は避けられるのではないでしょうか。
また、そういう場に私のような立場のものがご一緒することができれば、客観的な見方もお伝えすることができるので、冷静にお話を進めることができます。
介護サービスを受けるかもしれないという現実をきちんと見つめる
自分の最後の在り様を考えていくことが終活です。
しかし、今、まだ続いているご自身の人生について今少し考えていただけないでしょうか。
高齢化が進むと同時に、介護サービスを受ける人の数も増えています。
私は税理士としての仕事のほかに、毎朝介護施設で介助員として仕事をしています。
デイサービスに通われる利用者の方々を車でお迎えし、乗り降りのお手伝いなどをさせていただいています。
私がこの仕事をしているのは、介護の現場で働くことで、自分が税理士や終活カウンセラーとして知っておくべきことや、相談に来られる方の参考になることが一つでもないかを実際に体験して知ることができるからです。
今、終活をスタートしてみようかとお考えの皆さんは、介護のことをどのくらいお考えでしょうか。
実際に介護を受けておられる方もいらっしゃるでしょうし、まだまだ大丈夫とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
できたら介護サービスを受ける段取りや費用などは知っておくほうが良いと思います。
人間、なかなかピンピンコロリというわけにはいかないのです。
しかし、元気な人ほど楽観視されるように思われます。
体力に自信があるからでしょうか?
「介護される自分のことを想像したくないから」ではないでしょうか。
施設を初めて利用される利用者さんと話をしていると、
「昔は、自分がこんな風になるとは思ってもみなかった。」
「今の自分が腹立たしくてならない」
最初のうちは否定的な話をされる方も多いのです。
今までは大丈夫だと思ったのにというところに驚かれ、戸惑っているというのが正直なお気持ちではないでしょうか。
自分の想いを実現しようと終活はしっかりとやったのに、そこに至るまでの途中で落とし穴にはまらないためにも、次に起こりうる現実にも目を向けてきちんと対策を考えていきましょう。
当事務所では、少ない経験ではありますが、こうした時の皆様の不安や疑問について、少しでもお手伝いができればと考えて活動しています。
成年後見制度を考えてみる
身体機能の低下のほかに、認識力も年々低下することがあります。
日常生活ではあまり気にしないかもしれませんが、時には自分で決めなければいけないことがあります。
その時に「正しい判断ができるかどうか」は大きなポイントです。
成年後見制度は、その人の状態を医師が判断し、必要とあれば第3者に「後見」「保佐」「補助」といったサポートについてもらう制度です。
この制度を利用することで、間違った判断によって自分の財産が減ったり、事件に巻き込まれたりすることを防ぐことができるようになります。
「自分にはまだ関係なさそうだけど」というときには「任意後見制度」というものがあります。
自分がまだ判断力が十分にあるときに、将来、判断力が低下した時にサポートしてもらう契約を結んでおくものです。
いずれにしても、自分の判断力を補ってもらうための制度ですから、安心して活用していくことができます。
制度を知って賢く利用することで、安心で安全な生活を続けていくことができます。
後見制度に関しても当事務所でサポートできます。
お気軽にご相談ください。
お問合せ先
終活カウンセラー
税理士
染木 満則
染木会計事務所
愛知県名古屋市中区葵1-27-3
TEL:052-935-3750
営業時間/平日 午前10:00~18:00
(事前にご予約いただければ左記以外の時間の対応可)
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